私たちが属する情報サービス産業は、産業分類上、非常に企業数の多いカテゴリーですが、実にその9割以上は中小企業です。特にITゼネコンによるピラミッドストラクチャーにより下請けの階層が深くなる特徴があります。 そこで中小企業が集まることで、下請けから脱しながら、かつ1社ではできない大きな仕事をすることを目的に、平成3年に設立されました。
活動の中心軸は大きく3つあります。
1点目は、官公需適格組合として、当組合が官公庁や自治体の直接の窓口になって、ITを提供する営みです。具体的には情報システム構築の発注先の検討、品質/コスト管理までを一括して請け負い、納品までの責任を担います。
2点目は、千葉県版ニアショアへの取り組みです。
海外でコストダウンする「オフショア」に対して「ニアショア」は自らの生活圏に需要をもたらす行為です。近年では民間や大学にもアプローチしており、そこで創出した案件を地元にオーダーすることで、地域活性化を目指しています。
3点目は、若手起業家の支援です。新しい技術やアイデアを持ちながらも、経営経験の足り無さや目下の収益性で足踏みして、ブレークスルーに至らない「若い企業」をセカンドステージに引き上げる取り組みです。
現在、当組合は
(1)若い企業を応援しIT業界における次世代のリーダーを育てたいと考える中堅企業、
(2)組合に所属することで力をつけ事業拡大を図りたい「若い企業」
の2種類で構成されておりますが、中堅企業からの有形無形の支援により「若い企業」の経営基盤となりうるストックビジネスを生み出し、参加企業のビジネスチャンスを拡げ、新たなビジネスモデルの普及を目指します。
現在、千葉を中心に、IT系の中小企業約30社が集まっておりますが、
『組合員を中心として、他企業もコラボレーションする』というオープンな意識で、
組合員企業の技術力のアップ、お客様へのより良いサービスの提供に繋げ、自らの発展に努めて参りたいと存じます。
皆様のご協力・ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
代表理事 谷尾 薫